出会い系の業者とサクラの怖い話!裏関係者に聞いた被害対策法

出会い系アプリで騙された

誘導業者とサクラはグルだということを知ってますか?

ここでは600以上の悪質出会い系サイト制作に携わった関係者への取材をもとに、業者とサクラの特徴や手口、見分け方を解説します。

サクラの特徴と手口

千葉県警に摘発された悪質詐欺サイト「フライヤーズスクエア」にはサクラが23人。そのうち17人が男のサクラで「男の方が男の気持ちが分かる」と供述。被害総額は66億円にのぼり、会員数270万人のうち本物の女性会員は1人しかいなかった。

サクラとは、出会い系の運営会社が雇っている偽会員です。女性が多く登録しているように演出し、男性に「お!出会えそうだ!」と思わせ利用料金をボったくるのが目的。しかも、偽物なので絶対に会えません!

ここでは、裏関係者の証言をもとにサクラの手口を3段階に分けて解説します。

サクラの手口 3段階構造

①フッキング

フッキング

新規登録してきた男性会員に、前もってプロフや写真を設定しておいた架空の女性アカウントからメールを送信。引っかかる(フックする)のを待ちます。

この作業は、人の手を使わずにシステムで自動的に不特定多数へ一斉送信することから、アタックメール、釣りメール、フィッシング、撒き餌、オートトラップ、ファーストバイトなどとも呼ばれます。

架空の偽アカウントは年齢、趣味、正確、エロ系、清楚系など、いくつものタイプが準備されており、男性が引っかかるまでランダムでアプローチし続けます。

ここで返信してきた男性は顧客やクライアントと呼ばれるようになり、次のステージ「テンプレ」にランクアップします。

②テンプレ

テンプレ

ここからサクラ(人間)の出番。偽アカウントが女性だからといってサクラも女とは限りません、男心を知り尽くす男のサクラも多数働いています。

  • 会って相談に乗ってくれませんか?
  • ごめん、仕事で行けなくなったw
  • 大学の試験が終わったら絶対会おうね!

100種類以上ある定型文の中から内容を選び、やり取りを行います。簡単な作業のため、担当は新人や下っぱのサクラ。

プロフ閲覧履歴、絞り込み条件設定、メッセージ内容など、様々な利用データを収集して「どんな女性に興味を示すか?」を分析しパターン化。フッキングの自動送信メールで喰い付かなかった男性にも、ポイントが無くなった頃を見計らいサクラが再アタックします。

基本の流れは「会いたい・エッチしたい→デートの約束→直前キャンセル」の繰り返し。悪質出会い系ではメール1通200~1,000円くらいなので、これだけで利用料金は数万円に。

会話のズレやたび重なるドタキャンで不信感を持った被害者はここで手を引きますが、それでも気が付かない男性はラストステージ「③スパイラル」にご招待。

1グループ5~8人がチームを組み「ダマしやすい会員の選別作業」を行うのがこのステージの目的。大規模な組織になれば50名くらいのサクラがコールセンターのように並び、短期間で億単位を稼ぎ出します。

③スパイラル

スパイラル

このステージの被害者は1人あたり数十万~数百万円ダマせるので、サクラにとってはビッグユーザー。らせん階段のようにクルクルと振り回し、着ぐるみをはぐことからスパイラルや回し車と言います。

すでに洗脳に近い状態で偽アカウントを信じきっているので、中堅からベテランのサクラが一気に畳みかけます。

  • ロミオとジュリエット系:今会うのは難しいけど、愛してる
  • 同情系:自分(家族)が重病、もしくは交通事故に遭った
  • 恐喝系:全部バラします、警察に行きます
  • 性欲系:もう我慢の限界!エッチしたいよぁ
  • 金欲系、逆援助系:身内がいないのでお金を受け取ってくれませんか?
  • 芸能人なりすまし系:○○のマネージャーです、本人(有名人)の悩み相談をしてくれませんか?
  • 宗教系:祈りの言葉を10回メールすれば貴方は幸せになれます

こんな怪しさ満載の内容でも疑われません。裏関係者が知っている腕利きのサクラは4日で11万円、2週間で300万円分のポイントを使わせた記録を持っているそうです。

「利用規約に同意したでしょ」と言う

  • 当ブログは誇張表現を用いることができます。
  • 当社が作成した非現実の人物が登録しています。
  • メッセージ内容はフィクションとみなし、人物の実在を保障するものではありません。

サクラがいるような出会い系には愉快な利用規約のサイトもあります。ここまでくると偽物ですよと言っているようなものです。

しかし、長ったらしい利用規約を全部読んでから同意する人は何割ほどいるのでしょうか?

つまり、「サクラじゃねーか!」と文句を言っても、「利用規約に書いてありますよね、あなたが同意した時点で契約してるんですよ」と、こう来るわけです。

ただ、安心してください!こんな悪質サイトやアプリはインターネット異性紹介事業の届け出をしていない違法業者です。そのため利用規約や契約は無効。

「訴える」と脅してきても、自分たちが違法なので訴えることはできません。未払いの利用料金や解約料などの請求も無視して大丈夫なのです。

サクラ被害に遭わない方法

サクラの見分け方

サクラがいるのは「悪質」な出会い系サイトやアプリです。データ入力やメールオペレータなどの業務内容で求人募集をかけ、高い時給や歩合制でバイトやパート、正社員たちが24時間のシフト制で働いています。

完璧に組織化され、教育マニュアルまであります。仕事ができるサクラは10代20代で月収100万円を超えるほど…もはや業者と言うより企業ですね。すべてダマし取ったお金と考えると絶対に許せません!

逆に考えれば、十分な会員数がいる真面目なサイトにはサクラは不要。むしろ、「ここサクラがいるよ」という悪い噂が広がるリスクの方が大きいのです。

優良出会い系10の条件

サクラ被害に遭わない方法は簡単で、サクラがいない「優良」な出会い系サイト、アプリを利用するだけ。当ブログで紹介している優良サイトには100%サクラはいません。

誘導業者の特徴と手口

悪質業者の誘導

優良なサイトやアプリを利用すればサクラを回避できますが、誘導業者に騙される可能性はゼロではありません。

誘導業者の目的は、優良サイトからサクラがいる悪質詐欺サイトに勧誘すること。勘がいい方はおわかりだと思いますが、サクラと誘導業者はグルなのです。

シラミつぶしのローラー作戦

誘導業者

誘導業者は優良出会い系で偽アカウントを作り、誰かれ構わずテンプレメールを送信しまくります。主に罠にハマりやすいのが知識や経験が浅い新規会員で、約1%引っかかれば成功とされています。

人気のある出会い系には毎日1,000人以上の新規登録があるので、1サイト当たり毎日約10人が誘導されている計算に…

また、出会い系サイトやアプリに限らず、携帯電話やパソコンのいわゆる迷惑メール、FacebookやTwitter、LINEなどの大手SNSでも誘導行為は頻繁に行われています。

誘導メールはすべて定型文ですが、大きく分けて「一度マッチングしてから何かの理由をつけて誘導」「知人と勘違いさせるメール、もしくは間違いメールを装い誘導」「単純にエロスで誘導」の3パターンあります。

  • スマホを無くしちゃったから、こっちのサイトでやり取りしましょう
  • ポイントでお金がかかるでしょ?こっちのサイトの方が使いやすいよ
  • ヤバッ!アドレス全部消えた!とりあえずここ登録して
  • あれ?前に連絡してたよね?
  • スルー禁止!悪戯じゃないです、連絡ください!
  • 届いてますか?返信待ってます、心から
  • 私のエッチな写真はココで見てね♪
  • こんな恥ずかしい写真撮っちゃった♪

そもそも優良出会い系では女性の利用が完全無料…女性からしてみれば他サイトに移動するメリットはありません。

携帯を無くしてもPCからでもログインできるし、あなたと本当に連絡を取りたいのなら連絡先を教えてくれるはずですよね?どんな理由であれ、他サイトやアプリを提案してくる時点でアウトなのです。

誘導業者の被害に遭わない方法

悪質業者の見分け方

利用者のみならず、「優良」な出会い系運営会社も誘導業者の存在には困っています。サイトの評判は落ちるし、お客も奪われてしまうからです。

しかし、実名登録で安全性が高いと言われているFacebookでも勧誘業者の紛れ込みを防ぎきれてないのが現状…では、誘導被害に遭わない方法はないのでしょうか?

怪しいと感じたら無視する

もっとも効果的なのが無視すること。相手にされなければ勧誘業者は手も足もでません。

誘導先サイトでは誘導業者に代わってサクラがやり取りを担当します。そのため、誘導業者は会話の食い違いでバレないように、テンプレメール1~3通以内で無理やり誘い込もうとしてきます。

一方的なメッセージで不自然さが出てしまうので、9割方業者だと気が付くはずです。

芸能人やモデルならともかく、容姿も収入も一般的なプロフの男性は星の数ほどいるはず…なのに熱烈アピールしてくる人物は90%業者と考えましょう。

時事ネタを質問して見破る

勧誘業者は定型文メールを送ってくるので、こちらの質問に柔軟に答えることはできません。つまり、鎌をかけてみましょう。

  • 今日の夕方ゲリラ豪雨すごかったね!濡れなかった?
  • 朝、電車遅れたでしょ!遅刻しなかった?
  • あそこのラーメン屋、醤油派?塩派?

その地域に実際に住んでいないと知りえないウソの質問をして、相手の出方をうかがいます。

「私は醤油派♪」「あれ?あそこのラーメン屋、味噌味しかないよね?」これで連絡は来なくなります。

相手がスルーしたり、誘導尋問に引っかかったら99%業者です。

1~3日待って見分ける

完璧に見分けたいなら1~3日待ってみましょう。

優良な出会い系サイトやアプリには、短時間で大量にメール送信するユーザーを24時間監視するセキュリティシステムが完備されています。

勧誘業者は、新人会員を中心にむやみやたらにメールを送信しまくるので、システムに発見され翌日には強制退会。その場合、100%業者確定です。

まだある出会い系の怖~い業者

出会い系の被害

出会い系の危険なトラブルは、サクラや勧誘業者だけではありません。

デリ業者・援助目的

悪質業者とは

例えば、ホテル代別、2万円で性行為の意味の「ホ別2万」で誘いをかけるデリヘル業者や援助交際目的の違法業者。または、素人の一般女性がパパ活と称し、個人で売春行為やデート代を請求するケースもあり。

お金を払えばSEXできますが、国や地方自治体に届け出している風俗とは違い性病やエイズのリスクが高く超危険!相手が未成年の場合もあり、後日に児童買春で逮捕される事件もあります。

個人情報回収業者

悪質業者の連絡先交換

住所、氏名、電話番号、アドレス、LINE IDなどなど、あなたの個人情報が目的の悪質業者

騙されて教えてしまうと、あなたの個人情報は裏世界で売買され、大量の迷惑メールや振り込み詐欺などさらなる犯罪に使われます。

高額商品・契約業者

悪質業者の会いたい

高額な商品を売りつけたり、高額契約を結ぶことが目的の悪徳業者。

高級スーツ、宝石類、絵画、ウォーターサーバー、占い関係、他にもいろいろありますが、もちろん粗悪品。変な宗教に勧誘された事例まであります。

キャッシュバッカー

キャッシュバッカー

男性とのやり取りでキャッシュバックされるポイント目当てのキャッシュバッカー。メールレディ、ポイントゲッターやマイラーと呼ばれる。

業者ではなく、個人の女性がプロフ内容や写真を偽っていることが多い。しかし、お小遣い稼ぎが目的のため絶対に会えません。

「元気?」「何してる?」「天気いいね?」など、なるべく短いメッセージで送受信回数を稼ぐのが特徴。

優良出会い系にはキャッシュバックシステムがないので、キャッシュバッカーはいません。

結婚詐欺師

結婚詐欺師

組織の場合もあるが、ほどんどが個人。男詐欺師は女を、女詐欺師は男を結婚をエサに騙す。

結婚したい」「結婚を考えている」と相手を信じ込まさせてから、突然「親が病気で…」「会社が倒産して…」とお金が必要アピール。

被害者は「どうせ結婚するから二人の財布は一緒ようなもの」と数百万円ものお金を渡してしまう。その後、連絡が取れなくなって被害に気付く。

まとめ

今回は、出会い系サイトやアプリのサクラや業者の実態を解説しましたが、決して怖がらせたいわけではありません。

ただし、国民生活センターに寄せられる出会い系サイトに関する相談件数は毎年1~2万もあります。

出会い系において、女性会員は何もしなくても多数の男性からアプローチがあります。しかし、男性会員は自分からアクションを起こさなければ出会いに繋がりません。

また、女性会員を騙そうとする詐欺集団も増えています。甘い話は無いのです。

  • 優良な出会い系には、サクラやキャッシュバッカーがいない
  • 優良な出会い系では、業者や詐欺師は強制退会になる
  • 悪質な出会い系は、絶対に出会えない

正しい知識を持って、被害件数ゼロを目指しましょう!

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